• プロフィール

    アドル

    Author:アドル
    アイデアは、いろいろと思いついていますが、なかなか行動に移せないでいます。忙しいわけではありません。単にやる気が足らないだけです。なので、今、やる気を出す方法が考え中です。←

  • 訪問者カウンター

  • 現在、応援しているアニメ 1

    大人が泣けるアニメです。むしろ、子供以上に泣いてしまうかもしれません。 監督は、魔女の宅急便の助監督だった人。私が見た感想は、こちらです。

2012/06/24(Sun)

かみちゅ!の研究 ~第3話のその1~

ちょっと新しいことを始めてみました。

私は、アニメで演出に興味があり、
それについて、今までずっと知りたいと
思っていましたが、知る術がなかったので、
自分でシーンごとに、スクリーンショットを
撮りながら、考えることにしましたw

でも、スクリーンショットは公開しません。
本当は見せる方が分かりやすいんだけど、
無理そうなので、やめました。

とりあえず、始めますね。

第3話の冒頭、朝ごはんシーン。

最初、たまの家の絵が出て、
最後に、また同じ絵が出てた。
これは、何かの手法だろうか?

*最初と最後に同じ絵を出すという手法。
*これの効果は、「印象付ける」という物だろうか?

たまの家で、たまがいないのに、ねこじゃらしを
振っていることにより、日常からたまが欠けている
(たまがいない)という喪失感を表現しているだけでなく、
普段も(ここでたまに対して)ねこじゃらしを振っている
ということが、連想できるようになっている。

次のシーンで出てくる、猫であるたまに構い過ぎている
という話を聞けば、ピンと来ると思うが、たまが自分の家で
休んでいる時もねこじゃらしを振っている姿が想像出来る訳だw

ちなみに漫画版では、違う描写になっている。
私としては、アニメの方が分かり易く、新鮮味がある
ように感じますね。

あと、アニメの方は、日常描写の動きにこだわっており、
それを活かし易いように、カメラワークを決めている感じがします。
この点が、今作がジブリっぽいと言われる理由だと思われます。

日常生活を扱った(題材にした)作品は、他にもありますが、
日常生活の「動き」にこだわったものは、意外と少なく、
ここに、こだわりを持つのがジブリなので、似ているように
感じる訳です。

第3話の登校途中でのこと。

このシーンは、かみちゅ!の地理的な環境の特異さを
もしくは、世界観を見せるためのシーンである。

1、何故、こういう場面で会話しているかは、
この状況というか、どのようにして、学校に
登校しているかを見せるためであると思われる。

*アニメでは、ストーリーを進めながら、
世界観を説明する必要があるので、こういうことを
している場合が多い。

*今作の場合は、世界観というか、環境の特異さ、
風景の綺麗さを見せるためと思われる。

2、アニメでは、序盤は、1話から3話ぐらいまでは、
このように、世界観を見せる意味合いの強いシーンが
多いのかもしれない。

3、漫画版では、この会話は、学校内で行われている。
それは、漫画では、背景を綺麗に見せることが難しい(カラーではない)ので、
日常的なシーンにしたと思われる。

アニメでは、ストーリーに直接関係なくても、意味を持っている
シーンがあったりする。このシーンでは、おばちゃんが停留所?に
いるが、何のためにいるのかが分からない(笑)でも、確実に
何かの役割でいることが想像できる。どういうシステムなのかまでは
説明されていないが、こういうのもちゃんと見せることによって、
世界観に厚みが出る。説明する余裕がなくても、見せる価値は
ある訳だ。


…という風にこういう感じでやっていきます。
決して、ブログに書くネタに困ったから、始めた訳ではありません。(ぁ

好きなものをより深く知ることで、楽しみながら、アニメのことを
より深く知ることが出来るのでは?と考えた結果です。

私は、無理をしてやることが多かったです。
好きでもないのに、評判だからという理由で、
見る価値がありそうだから、遊ぶ価値がありそうだから
という理由で、いろいろなアニメやゲームを探して、見てました。

でも、実際やってみて、あんまり意味がなかったように思います。
なぜなら、興味がないことばかりだから、分からないのです(笑)

視野が広がった、というのは、あるかもしれない。
でも、それは、単なる知ったかぶりで、好きでもないことを
熱くは語れないのですよ。

私が知りたいことは、作品をより深く理解するための手がかりを
見つける方法です。それを理解するには、好きなものを細かい所まで
調べ尽くすことで、分かるような気がしたので、始めました。

かみちゅ!は、今の時点で私の一番好きなアニメなので、ちょうど良いです。
最終的な目標は、アニメを作ることですが、アニメを語れない人間に
アニメは作れない、ということで、始めました。

…ということで、数十年後の私にご期待下さい。(ぁ
スポンサーサイト



Home | Category : アニメの研究 |  コメントアイコン Comment2  |  Trackback0
2012/06/27(Wed)

かみちゅ!の研究 ~第3話目のその2~

第3話の教室にて

アニメでは、風景を動かしながら見せることが出来る。
これは、漫画では出来ないことだ。

アニメは、動きを見せることが出来るが、
全てを動かせる訳ではない。何故なら、それを
やってしまうと、膨大な作業を行わなければ
ならなくなるからだ。

だから、何を動かすべきなのかである。
基本的には、登場キャラクター(主要メンバー)を
中心に動かし、モブキャラは、動かさないことが多い。


最初の景色は、昼休みであることを暗示している。

その後、最初に出てくる絵は、何が行われているかを
分かるようにするために、ゆりえ様のお悩み相談室が
ほとんど見える位置から、絵になっている。

その次で見えなくなるので、何が行われているかを
見せる意味合いは、確実にあると思われる。

状況を見せるには、ワンカットだけでは分かりにくい
のかもしれない。ここでは、2つある。

ゆりえが、何ともいえない顔をしている所から相談が始まる。
相談者が3人出てくるが、3つとも微妙に角度を変えながら、
見せているので、パターン化を避けているように感じる。

それと、これによって、絵が全体的に変わり、それによって、
色んな人から、多種多様な相談を受けているということが
イメージし易くなっている。


こういうことから、分かるようにアニメは連想ゲームである。
映像作品は、実は、限られた情報でしか伝えることが出来ないため、
連想させることで、深みを持たせている部分がある。

実写であれば、現実的な事柄を連想させることの方が多いが、
アニメの場合は、パロディ的な事柄を連想させることの方が多い。


話を戻すが、このお悩み相談室でどういうことが行われているのか?
どこで行われているのか?どういう雰囲気なのか?を一通り、見せる
シーンでもあったように思う。

このお悩み相談室は、本編で何度か出てくるため、ここで一通り見せたことで
これからは、一部を見せるだけで連想できるようになっている。

このシーンでは、八島様を呼び、結果、ハトに乗って
八島様が、教室に入ってくるが、教室の他の生徒が、ハトに
驚いている中、普通に話しを進める描写が、面白い所である。

かみちゅ!の面白い所は、その微妙な距離感であり、
ゆりえが神様であることが、公認されているというか、
認められているけど、主要メンバー以外からのアクションを
受けることが、特にないのがユニークな所である。

一説によると、これは、脚本家のセンスとも言われている。
Home | Category : アニメの研究 |  コメントアイコン Comment0  |  Trackback0
Home Home | Top Top